まつもと泌尿器科 兵庫県神戸市東灘区 阪急「御影駅」北側徒歩2分

tel:078-855-0855

女性泌尿器科

何となく恥ずかしい病気と他人に思われるのではないか、どんなに恥ずかしい診察が待っているのだろうか、などと心配される方も多いように伺います。当院では女性の方にも躊躇なく受診していただけるように、清潔で明るいクリニックづくりをめざしており、患者さんの約4割は女性が占めています。初診のときには、皆さん勇気を振り絞って受診していただくようですが、このような診察ならもっと早くに受診すればよかったと言っていただくことも多いようです。
診察の基本は、症状や既往歴、服薬状況などについて、時間をかけてお話を伺うということです。あとは尿検査のために採尿していただくのと、必要があれば膀胱や腎臓の超音波検査をするくらいです。おおまかな診察の流れは内科の場合とあまり大きな差はないと思います。十分な問診と必要最小限の検査から、泌尿器科専門医としての豊富な経験をもとに適切な診断を下し、診断内容や治療の方向性についてわかりやすく説明いたします。内診台での診察や膀胱鏡検査などは滅多にいたしません。もしどうしても必要性がある場合には、納得して検査を受けていただけるように十分に説明させていただきます。


膀胱炎

膀胱炎は思春期以降の女性に多い尿路感染症です。症状は排尿痛とくに排尿の後半や排尿後の疼痛、頻尿、残尿感、尿の混濁、血尿などです。発熱することは通常はありませんが、細菌が尿管を上昇していって腎臓にまで上がり、腎盂腎炎をおこした場合には高熱がでます。女性の場合には尿道が短いために、細菌が膀胱に進入することは比較的頻繁におこっているのですが、膀胱に少量の細菌が進入したからといってかならず膀胱炎をおこす訳ではありません。普通はからだに抵抗力があり、また排尿によって細菌が排出されるという防御機構によって簡単には膀胱炎をおこしません。しかし、過労気味で体力が低下しているときなどには膀胱炎にかかってしまいます。これが膀胱の風邪ともいわれる所以です。

【診断と治療の流れ】
 まず症状についてくわしくお聞きします。お話から膀胱炎が疑われる場合には、検尿のために採尿していただきます。顕微鏡での検尿の結果は、コンピュータ画面で見ていただきながら説明いたします。検尿結果から膀胱炎の診断となれば、抗菌剤を通常3日間から5日間処方させていただきます。膀胱炎にかかりにくくするための生活上の注意点などについて、看護師からご説明しますので是非聞いてお帰りください。 膀胱炎に頻繁に罹患される方や治りにくい場合には、排尿後に残尿がある、膀胱に結石ができているなど、何か基礎原因があるかもしれませんので、超音波検査でチェックする場合もあります。


過活動膀胱

頻尿(朝起床してから夜就寝するまでに8回以上トイレに行く)、夜間頻尿(就寝中にトイレに起きる)、尿意切迫感(急に尿がしたくなり、我慢が難しいことがある)、切迫性尿失禁(尿意切迫感があって尿が漏れてしまう)などの症状があれば、過活動膀胱という疾患の可能性があります。
 男女ともにおこりうる症状ですが、男性の場合には前立腺肥大症や慢性前立腺炎に合併していることが大半です。これに対して女性の場合には、これといった原因がなくて過活動膀胱症状がおきることが大部分です。加齢や出産による骨盤底筋の脆弱化やホルモンアンバランスなどが関連するともいわれています。膀胱の神経が何らかの原因で過敏になり、膀胱の排尿筋が不随意に収縮をするために、強い尿意が生じるものです。寒冷ストレスもおおいに関係するため、冬に症状が強くなる傾向があります。夏場でも、冷え性の方はクーラーで冷えると症状がつよくなります。症状が強い場合にはトイレのことが気になって外出の妨げとなり、生活の質が落ちてしまうこともありますので、早めに泌尿器科専門医に相談されるといいでしょう。

【診断の流れ】
 まずは詳しく症状をお伺いして、過活動膀胱の可能性があるのかを判断します。お話を聞いただけではすぐに判断がつかない場合には、排尿日誌をつけていただいて後日に持参していただきます。頻尿や尿意切迫感などの症状は、過活動膀胱以外にも膀胱炎や尿路結石などの疾患でも生じることがあります。また膀胱癌や間質性膀胱炎などの病気が隠れている場合もありますので、これらの病気を見逃さないようにチェックすることがまず重要です。膀胱炎など他の疾患を除外するために、検尿はかならず受けていただきます。膀胱や腎臓の形態異常など、症状の原因となる疾患がないかをみるために、超音波検査も基本的な検査として必要です。以上の手順でほとんどの場合には診断がつきます。

【治療の流れ】
 当院では投薬だけで治療するということではなく、生活指導や膀胱訓練・骨盤底筋体操などの行動療法も重視しています。きめ細かく生活指導をさせていただくためには、排尿日誌をつけていただくことをお願いすることも多いです。排尿日誌をつけるのは、なかなか手間のかかる作業で申し訳ないのですが、いろいろな情報が得られて大変に有用なツールですのでご協力をお願いいたします。骨盤底筋体操は看護師から指導させていただきます。 薬物治療としては、過活動膀胱治療薬である抗コリン薬の服用が中心になります。数種類のくすりがありますので、症状の経過や副作用の有無などを見ながら処方の調整をいたします。症状の改善が十分でない場合には、ネオコントロールによる骨盤底筋磁気刺激療法(自費)が有効な場合もありますので、医師にご相談ください。過活動膀胱などの情報はリンク先にある「排尿トラブル改善.com」を参考にされるとよいでしょう。


尿失禁

尿失禁のタイプには大きく分けると腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁とがあります。
 腹圧性尿失禁は女性特有の尿失禁で、咳・くしゃみをしたとき、走ったときなど腹圧が上昇するような状況のときに少量の尿もれが生じるものです。出産や加齢による骨盤底の筋肉やじん帯のゆるみに伴って、膀胱や尿道が下がるのが主な原因です。軽症の場合には骨盤底筋をきたえる体操(骨盤底トレーニング)を続けることと薬物療法で改善します。重症例では手術が必要な場合もあります。当院ではネオコントロールによる骨盤底筋磁気刺激療法(自費)も行っています。
 切迫性尿失禁は、尿意を感じてからトイレにいくまでにもれてしまうタイプの尿失禁です。急に強い尿意を感じ、尿意を我慢できずにあわててトイレへ行くような方は過活動膀胱という病気かもしれません。外出時にはかならずトイレの場所を確認しておくという方やトイレが気になって外出が億劫であるという方は悩まずに受診してください。
 尿失禁があっても、恥ずかしいからと受診を躊躇していませんか、あるいは年齢のせいとあきらめておられませんか。受診していただくことで悩みが解決できる可能性があります、勇気を出して一度受診してください。


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